出産後編

帝王切開の痛みは何日続くのか

破水から30時間以上陣痛はあっても赤ちゃんが下に降りてこない、ということで緊急帝王切開になりました。
子宮口も1cmほどしか開いていませんでした。

30時間くらい経った時点では先生は普通分娩のつもりでいたみたいですが、触診をしてまったく赤ちゃんが下に降りてきて
いなかったので、赤ちゃんが降りてこない=何か異常があると判断したみたいです。

この場合は陣痛促進剤を使用しても逆効果になるかもしれないとのことで、緊急帝王切開になりました。
手術で一番辛かったのは、尿管に入れられた管が気持ち悪かったことです。

注射や麻酔もたくさん打たれて辛かったですが、これが一番辛かったです。
でも、手術が始まって麻酔が効いてくれば感覚が麻痺するのでわからなくなります。

手術が決まってから手術までの2時間は、羊水が減って子宮が収縮し始めていたのでとても辛かったです。
人生で一番辛い日でした。

術前から術後の翌朝まで絶食絶飲だったので、暖房で口が乾燥しても水を飲むこともできず口に含むだけだったのも辛かったです。
術後の翌日、麻酔が切れてからは何をしても激痛でした。

寝返りはもちろん出来ず、話すだけでもお腹に響いて痛かったです。
ベッドから起きる&寝るという動作が本当に辛かったです。

旦那さんから「見ていて痛々しかった…」と言われたくらいです。
でも、最新の医療ではレーザーメスを使用するので、傷の回復は早かったです。

術後の翌日が痛みのピークなので、あとは日を追うごとにラクになっていきます。
2日目にはそろそろとゆっくり歩けるようになります。

術後の食事は、流動食から徐々に通常のご飯に変わっていくのですが、最初は胃腸の動きも弱くなっているので、
食べ物が胃を通過していくときに痛みを感じました。

3日目にはシャワーが浴びられます。
ことのき、赤ちゃんを膝に乗せて座るのが少し辛かったです。

8日目には無事に退院できて、普通に歩けるくらい回復しました。
傷の痛みはだいたい1ヶ月は続きました。皮膚が引っ張られるような痛みです。
お腹を触ると痛みます。

その後も、3ヶ月くらいまでは時折痛むことはありました。
それ以降は運動をしても痛むようなことはありません。
傷をとめていた医療用ホッチキスの痕も、6ヶ月くらい経てばほとんどわからないくらい薄くなりました。

帝王切開は傷も残りますし、手術も怖いです。
わたしは急に決まったので心の準備もなく、とても不安でした。

でも、全身麻酔ではないので、赤ちゃんの産声が聞けたことが本当にうれしかったです。
産声を聞いた瞬間、恐怖はなくなりました。
赤ちゃんの顔を見たら、安堵に変わりました。

術後の翌日はあまりの痛みに旦那さんに「二人目はあきらめて」と言っていましたが、今は早く二人目が欲しいと思っています。
術後の翌日さえ乗り切ればあとの回復はとても早いので、次がまた帝王切開でも頑張れると思います。

ママさんパパさんにオススメしたい本!

初めての妊娠・出産・子育てで、わからないことだらけで不安でした。
いざ妊娠してから、あまりにも自分が妊娠について無知だと思い知りました。
どういうことをしたらいいのか、何がだめなのか、勉強した方がいいと思い、本屋さんで手軽に読めそうな本を探しました。

○吉崎達郎・明橋大二「子育てハッピーアドバイス 妊娠・出産・赤ちゃんの巻」1万年堂出版
イラストや漫画がたくさん載っていたので、これならわたしも手軽に読めそうだし、旦那さんにも読んでもらえるかもしれないと思って購入しました。

内容もわかりやすくて、ママやパパが子育てに対して前向きになれるような書き方でした。

たとえば、陣痛を乗り切るコツのところでわたしが印象に残ったのは、「陣痛の間、赤ちゃんも苦しい中をがんばっています。」「もちろん、お母さんもがんばりました。でもそれと同じくらい、赤ちゃんもがんばったのです。」という文章です。

わたしは破水してしまって緊急帝王切開になりましたが、30時間以上経っていたので羊水が少なくなってしまい、赤ちゃんも少し危険な状態だったそうです。手術はとても怖かったし痛かったけど、赤ちゃんも一緒にがんばっているんだと思ったら

辛いことも乗り切れました。
妊娠中はお腹の赤ちゃんはこう思っているかも…、ということも書かれていて、読んでいると、まだお腹の中にいて見ることも話すこともできない赤ちゃんに対して、自然と愛情が湧いてきて、産まれてくるのが楽しみになりました。

それから、パパにも読んでもらえる内容になっているところがよかったです。
ママはどんどん身体が変化していくので、自分の状態や気をつけなければいけないことがわかりますが、パパは正直わかりません。

わたしも心配をかけないようにつわりで辛いときに無理をして大丈夫なふりをしてしまっていましたが、内心ではこの辛さに
気づいて欲しい…、と思っていました。が、しかし男の人は鈍感なので口で言わないと伝わりません。

「二日酔いみたいな感じ?」くらいにしか思っていなかったようです…。
わたしが倒れて苦しそうにしている姿を見て、ようやくつわりがそれだけ辛いものだとわかってくれました。

つわりや陣痛の大変さについても書かれていますし、そのときパパはどうサポートすればいいのかも書かれているのでわかりやすいです。

子育てについても、イクメンになろう!と、何をすればママがよろこぶか(子どもと遊ぶ30pt、オムツを替える10pt、お風呂に入れる20pt…など)が可愛いイラストで描かれていてわかりやすく、パパに関心を持たせられるようになっています。

案の定、うちの旦那さんはこれを見て、「おれ、これに書いてあること子どもが生まれたやるから100ptゲットできる!」と
言っていました。そして実際に子どもが産まれてから、オムツを替えたりお風呂に入れたりと、他にもママのお手伝いをしてくれる
立派なイクメンになってくれました!

また、マタニティブルーや産後鬱についても書かれていて、そのときの周囲の接し方が書かれていたのもよかったです。
この本を旦那さんに読んでもらっていてよかったと思いました。

わたしの母はわたしが18歳のときに他界しているので、退院してから1ヶ月検診までの間は旦那さんの実家でお世話になる予定でした。

しかし、2日目にしてお姑さんの何気ない言葉に傷ついてマタニティブルーで1日中泣いてしまうような状態になり、
4日目でもう限界になり、旦那さんに帰りたいと訴えました。

そのときには赤ちゃんをお姑さんに抱っこされることに嫌悪感と恐怖を感じるほどになっていました。
とられてしまうんじゃないかとさえ思っていました。

わたしも旦那さんのお母さんを悪く言うのは嫌ですし、旦那さんも自分の母親を悪く言われるのは良い気分ではありません。
でも、この本を出産の前に読んでもらっていたおかげで、わたしが特別ではなく、出産直後のママはとてもデリケートになっている

ので、周囲の言葉に敏感になってしまい、とても傷つきやすいということを理解してもらえました。
こういったことはママの口から伝えるよりも、第三者の目線で「一般論」として伝えてもらう方が説得力もあるので、パパにもすんなり受け入れてもらえると思います。

ママは出産や子育てについて前向きになれる内容で役立つ情報もあって、パパはママの辛さやどんなサポートをすればよいかが具体的に書かれていて、
なおかつイラストや漫画があって手軽に読める本なので、ぜひオススメしたいです。

購入しなくてよかったもの(赤ちゃん編)

初めての出産で、身近に赤ちゃんがいたことのない環境であれば、赤ちゃんのお世話は未知の世界です。
正直なところ、なにが必要でなにが不要かまったくわかりません。

赤ちゃんを育てる環境によって必要なものも変わってきます。
マンションの1階と3階とか、お風呂と洗面所の広さとか、暖かい地方か寒い地方か…。

ママのものと同様に、自分の出産予定日と近い季節に出産された先輩ママにアドバイスをもらうのが一番だと思います。
それから、いろいろ便利なものも日々開発されているので、お母さん世代に聞くよりも最近に出産した人に聞く方がいいです。

○お尻拭きを温める保温機
2月でとても寒い季節だったので、最初は使用していたのですが、保温機から取り出して赤ちゃんのお尻を拭くころには
すぐに冷たくなってしまうほどしか温まらないので、あまり意味がないように思えて1ヶ月くらいで使用しなくなりました。

○ベビー布団
西松屋で購入しました。
下に敷くマット、敷パッド、敷布団、かけ布団、まくら、敷布団とかけ布団のカバーがセットになっていて1万円くらいでした。
一応、日本製のものを買いました。
上のベビーベッドのためにベビー布団のセットを一式用意しましたが、ベビーベッドを使わなかったので、布団も使いませんでした。

わが屋では、お風呂に入れたあとの着替えをさせる用にかけ布団を敷いたり、
寝返りが出来るようになってからは、大人用のベッドの横にマットと敷き布団を半分に折って重ねて置いて、転落したとき用の

マット代わりにしていたくらいです。ベビー布団としての本来の役目を果たしていません…。
セットで購入すると1万円~3万円くらいしているものが多く、うちは1番安いものを購入しましたが、それでもベビー用品の中ではかなり高い買い物になってしまって、しかも本来の使い方がされなかったので、1番失敗したものになってしまいました。

大人の布団で代用できそうなものは代用して、赤ちゃんの肌に当たるものだけオーガニック素材のタオルを敷く…、と言うような
方法でもよかったかな、と思いました。そうすれば、いずれ赤ちゃんが大きくなっても使えると思います。

○ベビーバス
ベビーバスで沐浴するのは最初の1ヶ月だけですし、他のもので代用もできるので必要ではないと思います。
お義姉さんからベビーバスもいただいたので、0ヶ月のときは使用していましたが、かがみながらの作業は帝王切開のわたしにはちょっとしんどかったです。

ベビーバスは意外と大きいのでお風呂場に置くと場所を取るので、蛇口までの距離が少し遠くなってしまったりもします。
赤ちゃんを抱っこしながらなので片手がふさがりますし、その状態でもう片方の手を伸ばしてシャワーのお湯の温度を調節したりするのが大変でした。

その後、1ヶ月~3ヶ月ごろまで洗面所で沐浴させていました。
洗面所の方がかがんで赤ちゃんを洗わなくていいので、腰を痛めずに済みますし、かがむ&立ち上がるの動作がいらないので、抱っこでの移動もラクでした。

シャワーも、洗面台はすぐに蛇口があるので手を伸ばすこともなく、スムーズに洗えました。
特別に洗面台が広いということではなく、ごく一般的な賃貸のアパートに取り付けられている洗面台ですが、
新生児の赤ちゃんを洗うのには十分でした。

お義姉さんからいただいたベビーバスは、その後寝返りをするまで、中に毛布を敷いてゆりかご代わりに使われていました。
わたしのように洗面所を使うか、100円均一で大きなタライを買ってくれば代用できますので、特に必要ではないと思います。

○おくるみ
おくるみは必要ありません。
わたしの出産は真冬でしたが、ひざ掛けで代用できました。

おくるみよりも、足先まででフードつきのオーバーオールを着せる方が温かくできます。
おくるみを購入するくらいなら、赤ちゃん用の毛布を購入した方がいいと思います。

購入しなくてよかったもの(ママ編)

わたしは赤ちゃん本舗でもらった「プレママ出産準備ブック」みたいな冊子を参考に用意をしたのですが、やはりお店側としてはいっぱい購入してもらいたいので、必要ないものもたくさん載っています。

でも、初めての出産ではどれが必要でどれが必要ではないのかさっぱりわかりません。
なので、わたしは3人のママであるお義姉さんにその冊子を見てもらって、どれが必要かひとつずつ聞きました。
季節によって用意するものも変わってくるので、自分の出産に近い時期に出産した先輩ママに聞くのが一番だと思います。

以下、結局使用しなかったもの&必要ないと思うもの

○産褥ニッパー、産後サポーター
帝王切開の人には不要です。と言うか、傷に当たると痛いのでつけられません。
帝王切開のママ用にガーゼ閉腹腹帯というのも売っているようですが、わたしの場合は病院で用意してもらえました。
わたしのように緊急帝王切開になる可能性もありますし、一度帝王切開になると次も帝王切開の可能性が高いので、
用意しておいても使わないことになる可能性があるものです。

○骨盤用サポートベルト
わたしはトコちゃんベルトを持っていたので購入しませんでした。

○ベビーベッド
うちは旦那さんのお義姉さんからもらったのですが、結論から言うといらなかったです。
赤ちゃんと一緒にベッドで寝るなんて、寝返りして潰してしまいそうで怖いから絶対ベビーベッドが必要になると思っていた
のですが、結局いまは一緒のベッドで寝ています。

出産したのが2月だったのですが、病院と同じように24時間ずっとエアコンで暖房をつけるわけにもいかなかったので
赤ちゃんも寒かったみたいで、抱っこしているときはウトウトして眠りについたかな?と思っても、ベビーベッドに置くと
すぐに泣き出してしまいました。

何度やっても泣いてしまったので、結局、抱っこしたままわたしのお腹の上にうつ伏せで乗せた状態でしか寝かしつけられなくて、
一緒に大人用のベッドで寝ていました。

ネットで調べてみると、冬場は冷たい布団を赤ちゃんは嫌がるようです。
ママが一緒に布団に入っている方が布団も温かくなるので、安心して眠れるみたいです。

ちなみに、わたしはもともと寝相は悪くないので、一緒に寝ても赤ちゃんの上に乗ってしまったことは今まで一度もありません。
寝かしつけるときや夜中なども、添い寝で授乳する方がやりやすいしラクなので、赤ちゃんと一緒の布団で寝ています。

お義姉さんも、添い寝しているので一緒の布団で寝ているとおっしゃっていました。
しかも、ベビーベッドって結構大きいんですよね。

置くとかなり部屋が狭くなってしまいますし、その前に置けるだけの面積を確保しなければいけません。
なので、特に必要はないと思います。